トルネード投法で球界を沸かせた野茂英雄(近鉄)が、オールスターでまさかの“打者”として登場した。
7月22日放送の『ABEMAスポーツタイム』では、7月28日、29日に行われる「マイナビオールスターゲーム2026」を前に、過去の名場面を特集。その中で紹介されたのが、1991年のオールスターで生まれた印象的なワンシーンだ。
広島市民球場で開催された第2戦は、延長12回にもつれ込む熱戦に。そんな中、秋山幸二(西武)が自打球を顔面に受けるアクシデントに見舞われ、応急処置ののち途中交代。病院へ搬送される事態となった。
ところがこの時、パ・リーグはすでに野手を使い切っている非常事態。仰木彬監督(近鉄)が呼び寄せたのは、なんと投手の野茂だった。
予想外の登場にスタンドは大歓声。さらに、なぜかオリックスのヘルメットをかぶって現れたことで、同じ近鉄のチームメートであるジム・トレーバーが思わず指を差して大笑い。野茂自身も笑顔を浮かべながら、打席へと向かった。
急きょバッターボックスに立った野茂は、やや外側に立つ独特の構えを見せる。対する槙原寛己(巨人)は配慮したのかアウトコースへストレートを投じ、そのまま見逃し三振となった。
しかし、この判定に対し野茂は思わず「えっ?」という表情。不満げな様子を見せ、スタンドからは笑いとどよめきが起こった。
緊急事態の中で生まれた、思わぬ“珍場面”。真剣勝負の合間に垣間見えた野茂の素顔は、球宴ならではの魅力を象徴するひとコマだった。勝敗を超えたドラマが詰まったこの瞬間は、今もファンの記憶に楽しく刻まれている。
(ABEMAスポーツタイム)
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