将棋の「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負」第3局が7月29日、北海道登別市の「祝いの宿 登別グランドホテル」で行われている。防衛と7連覇を目指す先手の藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、24)と、タイトル奪取を狙う伊藤匠二冠(叡王、王座、23)の対局は、激しい中盤戦へと突入したところで1日目の昼食休憩に入った。
ここまで1勝1敗のタイで迎えた注目の第3局は、「角換わり」の戦型に進み、後手の伊藤二冠が「右玉」を採用した。挑戦者の伊藤二冠が勝利を飾った第1局と同じ流れをたどっていたが、本局では伊藤二冠が手を変える工夫を見せ、一気に激しい中盤戦へと突入している。対局は1日目の午前中で早くも73手まで進行するなど、早いペースで指し進められた。
ABEMAの中継で大盤解説を務める松尾歩八段(46)は、この早いペースについて「伊藤二冠は時間を使っていないので、研究通りなのかもしれない。ある程度想定の進行なのかもしれない」と言及した。また、昼食休憩までの進行については「戦いが始まったが、局面のペースは落ち着いた。ジリジリとした展開となった」と解説。さらに現在の盤上の状況に対しては「馬ができているが、後手を持ったら大変だなと思う」と自身の印象を語り、緊迫した難解な駆け引きが続いていることを示唆した。
本局は、今後のシリーズの主導権を握る上で両者にとって絶対に負けられない重要な一戦となっている。午後からの戦いで両者がどのような構想を描いているのか、引き続き熱い視線が注がれる。
藤井王位、伊藤二冠が注文した昼食メニュー




