「1日でトイレは汚物まみれに…」夏の被災地、過酷な衛生問題…“ペットボトル温水シャワー”など識者が推奨する“避難所で過ごすための知恵”

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■「トイレの我慢は病気や災害関連死を招く」凝固剤を正しく使うための4つのステップ

 そして、避難中の健康を維持する要となるのがトイレだ。

「能登の時、発災4日目の朝に現地入りしたが、1日でトイレはぐちゃぐちゃな状態・汚物であふれ返っていた。ウェットティッシュなどそういったあるものでなんとか拭いて、ビニール袋をかぶせるので精一杯だったそう。トイレが臭い・汚い・使いづらいと我慢するようになって、それが水分や食事を控えることにつながって、いろいろな健康被害を引き起こす」

 浦野氏は、トイレを我慢することは、様々な病気、最悪の場合は災害関連死に直結しかねない非常に危険な行為だと指摘する。

 この悪循環について、三輪氏も「トイレの環境も良くない中、たくさんの人に見られている場所で飲食をするのが難しい方もいるかもしれない」と、被災者が抱える心理的なストレスに深く共感した。

 さらに浦野氏は、こうした深刻な問題を解決するために「トイレの凝固剤の正しい使い方を、避難所の運営側も利用者側もマスターしておくことが重要」「指定避難所には必ずトイレ凝固剤が備蓄されている。トイレに凝固剤がない避難所は、備蓄がある他の避難所からもらいに行くべき」と強調する。

 ただ、トイレ凝固剤を使ったことがない人が多数というのが現状だ。そこで、トイレを清潔に使い続けるための「凝固剤の正しい使い方」を4つの手順で紹介する。

〈ステップ1〉便座に袋をセットする。
〈ステップ2〉袋の中に凝固剤を入れる。
〈ステップ3〉排泄をする。
〈ステップ4〉排泄後に袋を取り出し、口をしっかりと結ぶ。

※排泄を済ませてから入れるのは誤った使用法のため要注意

 トイレの凝固剤は、基本的に1回ごとの使い切りとなっている。浦野氏は「能登地震では『トイレ講習会』を開き、皆がトイレ凝固剤を使えるように教えあった」と重要性を強調した。

避難所でのお風呂アイデアと、周囲への情報共有の大切さ
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