一進一退の攻防が続く中、上野六段が辛くもペースを握ったかと思われたが、歴戦の雄である木村九段も猛追をやめない。そして迎えた最終盤、誰もが予想しなかった劇的クライマックスが訪れる。絶体絶命に追い詰められたかのように見えた上野六段の玉だったが、なんと「打ち歩詰め」の禁じ手によってギリギリ詰みを逃れる形になっていたのだ。
ルールの綾が勝敗を分けた奇跡的な決着に、視聴者からも「なんやこれつらい」「うわーこれ詰まないんかよ」「打ち歩だああ」「ひょえー」「上野粘り強い」「いや熱かった」「ひええ激戦だったなあ」「見てる方もドキドキした」「見応えあった」と大興奮のコメントが殺到。控室も騒然となる中、上野六段が大きな1勝をもぎ取った。
死闘を終えた両者の胸中には、対照的な思いが交錯していた。惜しくも敗れた木村九段は「序中盤でリードができたかなと思ってたんですけど、終盤に差し掛かるところで大きなミスが出てしまいました」と悔しさをにじませた。一方、激戦を制した上野六段は「もっと手が伸びたら本当は良かったなというふうに思いますね」と初戦を振り返り、若武者らしくさらなる高みを見据えていた。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


