■認知度は約6割、過剰な配慮が部下の成長機会を奪う「ホワハラ」の実態
ホワイトハラスメントとはどのようなものなのか。マイナビキャリアリサーチLab主任研究員の関根貴広氏は、「上司や先輩が部下や後輩などに対して過剰に配慮をする。『業務を引き取っておくよ』など過剰な配慮をすることによって、結果的に相手である部下や後輩の成長機会を奪ってしまう行為と定義づけて調査をした」と話す。
人材情報などを扱うマイナビが、中途入社1年以内の20〜50代の正社員1446人を対象に行った調査によると、「ホワイトハラスメント」という言葉を知っている人は全体で56.9%に上った。年代別で見ると、30代が60.7%と最も高く、次いで20代も59.4%と高い認知度を示している。一方、現在の職場で「ホワイトハラスメントだと感じた経験がある」という人は、30代と40代が最も多く、ともに14.8%にのぼった。
実際に「ホワハラ」を受けたと感じた人たちからは、具体的な場面として以下のような声が上がっている。「私が自分で解決しないといけない仕事や問題を、先輩が先回りしてすべて行ってしまう」(20代女性)「責任ある仕事を一切任せてもらえず、残業は厳禁だから早く帰ってと毎日促されることに虚しさを覚えた」(40代男性)「健康診断や出産の面で昇進すると大変だから今回は見送る通達があった」(30代女性)
こうした受け止め方が生まれる背景について、関根氏は「昨今のコンプライアンス意識の高まりもあり、例えば残業をしなくてはいけない業務に対して、『残業をお願いしてしまうとパワハラにあたってしまう』という配慮で『できるところまでで今日は上がっていいよ』と。それが受け取り側としては『もっとここまで今日中にやりたかったのに』『ここまでできればもっと成長の機会につながるのに』という思いと、そのすれ違いが起きてしまい、こういうこと(ホワハラ)が起きていると考える」と語る。
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