“周囲を配慮して…” 避難所に行けない理由
今回の地震の影響で家具は倒れ、キッチン周辺はガラスが割れ、危険な状態に。それでも安全な避難所には行けない事情があったと振り返る。
「周りの方たちも不安と電気がつかないということ、また暑さでイライラすると思う。また、障害者ということは見た目ではわかりづらいので、奇声をあげて初めて『あ、あの子ちょっと』となる。そういう目で見られるのもきついし、なかなか避難所に行けないよね、という話は出てきた」
Aさんは、「子どもの行動が周囲に迷惑をかけるのではないか」という不安、避難所の環境が子どもに与えるストレスなども考え、車中泊を決意したという。
「長男は体が大きくて、後ろの座席を倒しても足も伸ばせない状態。周囲は車の量だけは多いから、エンジン音なども気になって、多分全然寝られていないと思う」
断水が続くが、車で移動すれば温泉施設もあり、周囲では炊き出しも行われている。しかし、Aさんはポリタンクに溜めた水で体を洗い、食事も保存食やコンビニで買える商品でしのいでいる。
「熊本市まで温泉施設に入りに行った方がいいのかと考えているけれど、自閉症の子はそれが続くと、頭の中にインプットされて、本人的にはお出かけや遊びと捉えられてしまう。平常に戻っても『お家で入らない、温泉に行く』となってしまうのが怖い。炊き出しも情報が入ってくるけれど、早く行って並んでも終わる可能性がある。自閉症の難しいところで、行って並んで食べられない、終了したとなったときの後が(パニックになってしまうのが)怖い」
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