「車中泊」選んだ自閉症の子と家族 「地震は『楽しかった』と」「笑ってしまったら…」避難所や炊き出しに行けない背景 熊本地震

わたしとニュース
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発達障害の人が一般の避難所で過ごす難しさ

Little bitのコメント
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 続けて、平常時に戻った際の影響などを考え支援を受けられない状況に対して、その視点を持っている人は多くないのではないかと話す。

「障害のある子どもを育てていると、『こういうときはこういうことが起きるから』と考えることができるが、支援施策を考える人たちの中に、どれだけその視点があるか。私もこの話を聞くまで『温泉行けたら便利だな』としか思っていなかった。平時に戻ったときの影響や、数量限定だと炊き出しに並べないという話も、影響を受けない家庭とは全然違う。こういった話を聞くと、合理的な配慮は必要で、今の大変な状況の中で、(話を)シェアしていただいてありがたいと思う」

 熊本県発達障害当事者会「Little bit(リルビット)」の須藤雫共同代表理事によると、10年前の熊本地震では、自閉症の人だけではなくて、さまざまな発達障害の人が一般の避難所で過ごす難しさが浮き彫りとなったという。発達障害を持つ人の中には、音や匂いといった感覚過敏、日常のルーティンが崩れてしまうストレスや対人不安などがあるが、こういった特性は見た目ではわからない。そのため、「みんな困っている、あなたたちだけではない」と言われがちで、わがままと誤解されたり、差別や偏見の恐れから障害を打ち明けられずに、平時に増して1人で抱え込んでしまうケースもあったという。

 
 震災後、Aさんの長男が利用していた放課後等デイサービスが少しずつ再開した。ただ、すぐには利用を考えていないという。

「どうしても目が離せなくて、お片付けができないお子さんを優先的に少人数でやっていけたらということだった。長男は、動画を見せたらなんとか自分の時間で過ごしてくれているので、『うちのところはいいですよ、お家で動画見せながら片付けます』と。スタッフの方も被災者なので、お互い思いやりを持って、大丈夫なところは『大丈夫です』と言っていけたら」(Aさん、以下同)

 震災が起きたときにはスマホの充電も少なく、避難所に行けず車中泊。現在、停電は解消したものの、家族のケアもしながら、損壊した自宅の片づけをしなければならない。こうした状況下で、必要な支援につながるためには、情報を得られる手段が必要だという。
 
「例えば、障害を持つ親御さんたちの避難所を探せば、あるとは思う。例えば防災拠点センターみたいな感じのところに車で行って、障害者に対しての情報をもらえるというのがあれば。今は何でもネットだが、情報を取れないときを考えて『ここに行けば情報をもらえる』というのがあればなと」

(『わたしとニュース』より)

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