白熱の対局が続く「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」。全出場棋士が心拍計を装着して対局に臨むという前代未聞の試みは、ファンの間でも大きな反響を呼ぶこととなった。中でも視聴者の度肝を抜いたのが、予選対局でTDIルシーグ横浜・斎藤明日斗六段が叩き出した「176bpm」という驚愕の数値だ。本戦を前に、棋士で現役医学部生でもある獺ヶ口笑保人四段(26)に、これまでに得られたリアルな心拍数データを、医学的見地からどのように分析するのか話を聞いた。
【映像】最大値は176bpm!? 予選での“心拍数”ランキング!
予選対局において、横浜・斎藤六段の心拍数が最大176bpmを記録する場面があった。この極端な数値について、獺ヶ口四段は率直な驚きを口にする。
「176 bpmは激しい運動をしている時のような心拍数なので、座っていて176 bpmというのは驚きです。明日斗先生は、対局開始時にも約120 bpmと高めだったので、ポテンシャルは感じていました。ほかの棋士でも160 bpm以上を記録するケースは珍しくなく、持ち時間の短い将棋が、棋士の心身にどれほど大きな負荷をかけるのかを象徴するデータだと思います」
しかし、座ったままでマラソンなどの激しいスポーツと同等の数値が出たり、高い数値が継続することは身体に危険はないのだろうか。その疑問に対し、獺ヶ口四段は冷静にこう見解を示す。
「安静時ではなく、あくまで緊張状態の一時的な176 bpmという心拍数ですから、本当に危険な状態かどうかは、他の所見や心電図を確認した上で、専門医の判断によると思います」
佐藤康光九段や杉本昌隆八段らベテラン勢も高い数値をマーク!
