■「物は届いているけど裁く人がいない」ラストワンマイル問題
支援物資の仕分けまでは改善が進む一方で、藤沢氏が繰り返し指摘したのが「ラストワンマイル」の問題だ。「物資は避難所まで来ているが、その先に届いていない。在宅避難されている方や車中泊の方に物が届いていない」と述べ、物資を現場で受け取り、設置・配送する人手の不足が根本にあると説明する。「ダンボールベッドも1個10キロほどの重さがあって、設置する人が足りず、届いてもそれが敷かれるまで数日かかった」。
西野氏もこの点を認め、「ラストワンマイルの部分に課題は残っている」としつつ、10年前との違いも強調する。「今回は仕分けができていて、避難所まで物資が届くところまでは来ている。さらにその先、避難所に来られない方々にどう届けるかが残っている課題だ」と語る。実際に八代市では、市長の判断で青年会議所(JC)や地元自治会長と連携してきめ細かな配送体制を構築しようとしており、「この取り組みなども参考にしながら他の地域にも横展開できれば」と話す。
解決策として藤沢氏は物流業者との連携を挙げ、「配送業者と自治体がもっと事前に協定を組んで、いざ起きた時には物流業者が入って裁きをする仕組みが必要だ」と提言する。ただし、仕組み作りが自治体任せになっている現状も指摘し、「首長ごとにまちまちになっている」と課題を述べた。
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