■コミュニティの象徴としての「神社」と情報網の未来
インターネット上のコミュニケーションとラジオの違いについて、佐々木氏は「インターネットというのは分散するテクノロジーなので、どんどん広がってしまう。LINEでは家族と繋がれるかもしれないが、そこにみんなが集まっている感じにはなりにくい。(ラジオは)小さいコミュニティ感が強い。電波ならではのコミュニティの大事さがある」と指摘した。
長年ラジオ制作に携わってきた橋本氏は、技術的な伝達手段の違いを超えたラジオの本質について、独自の例えを用いて語った。
「今のラジオなどがやっていることは、神社みたいなものだ。みんなが集まる、昔からある場所みたいなものとして存在している。コミュニティFMみたいなラジオの存在感があれば、最終的には電波か通信かといった技術はどちらでもいい」。
最後に山下氏は、被災地における情報インフラの今後のあり方について、次のように結んだ。
「当然、ネットには力を入れていかなければいけない。ただその一方で大事なのは、メディアリテラシーなどの問題を教育した上で、今もスマホを使いこなせない方がいらっしゃる状況がまだある。そうした過渡期であることを踏まえて、最後の砦としてラジオというものも、まだ注目していただきたい」。
(『ABEMA Prime』より)

