■小説の必要性に疑問を持つ声も
一方、小説を読む必要性そのものを疑問視する声もある。30代会社員のロン毛さんは、「小難しくて、全く頭に入ってこない。その割に時間がすごくかかる。エンタメとしても弱いと思っていて、感情や情緒を理解するなら他のエンターテインメントで十分だと思った。自分の人生に小説はいらないと思っている」と率直に語る。今回の出演にあたって、EXIT・兼近大樹の小説を読もうとしたが、「10ページほどでダウンしてしまった」とも明かした。
ギャルタレント・あおちゃんぺも、学生時代にあった朝の読書時間を振り返り「ただ本を開いて見つめていた。読んでいなかった」と明かし、「テストなど理解度を測る機会がなければ、読む気がない人間はそのまま終わると思う」とする一方、読書そのものには一定の意義があるとの考えを示した。「ネット社会になり『待つ』ということができなくなった。AIで省略せずにちゃんと本を読むことで、忍耐力など別の力も確実につくと思う」と語った。
東京大学文学部出身で、生涯に1万冊ほど小説を読んできたというダイニー創業者の山田真央氏は、「小説は大好きだが、学校で習う必要はないと個人的には思っている。他者の気持ちをおもんぱかることや行間を読むことは、友達と遊んだり普通に会話したりしていても学べる。あくまで娯楽の一つとして、小説好きな人は読めばいい」と述べた。
■「文脈の読めなさ」が格差を広げている
