■「好き好んで満員電車に乗りたい人はいない」
ハナサカデミア代表で、一男一女の母でもある近藤英恵氏は、自身の経験について、「直接、子連れは降りろと言われたことがある。子どもがうるさくしていない状態で乗った途端に、子連れは迷惑だから降りろと言われた」と振り返る。そして、「かなり子育てをする上で息苦しい社会だと感じることが多かった」と述べる。
一方、「滞在中のセブ島では70人以上の小中高生とレストランに行っても一度も静かにするよう注意されなかった」といい、「フィリピンでは社会全体で子どもを育てていこうという接し方をしてくれる。子育て世代にとってはすごく嬉しい環境だと感じた」と語る。
今回のベビーカー論争についても「好き好んで子連れで満員電車に乗りたい人はいないと思っている。息子が3歳の時から3年間、東大病院に通院しなければならず、時間が指定されるためどうしても満員電車に乗らなければならない経験をした」と明かす。その上で、「乗らざるを得ない事情がある方々への想像力、これは子どもを最優先しろという話ではなく、いろんな背景の方々がいるということへの想像力も働かせながら、お互いに思いやりを持って生活できたらもっといいのではないか」と訴える。
■各国比較で見える「意識の差」と「都市構造の問題」
