■法務省とのコラボは何が問題だったのか
法務省は番組からの取材に対し、「作品の完成後にNetflix様からタイアップのお話をもらい、できあがった作品を事前に確認した上で決定した」と経緯を説明。「『ラヴ上等』は出演者が過酷な生い立ちや過去の罪など生きづらさを抱えながら自分と向き合い葛藤し成長する姿が描かれている。この点が犯罪をした人などを地域の中で立ち直りを支え再び歩み出せるようにする『更生保護』にも通じると考えた」とその目的を明かした。
しかし義家氏は、「更生上等」というキャッチフレーズそのものに強い違和感を示す。「不良の世界で『上等』は、『喧嘩上等、お前やってやるぞ』という時に使う。『ラヴ上等』は、『堂々と愛してやるぜ』というポジティブな使い方だ。だが更生は、過ちを犯して、それを償い、社会の中で自分を生かしていくことだ。『更生上等』という組み合わせは、ちょっと的が外れている」と率直に述べた。さらに「『更生上等』と聞いたら、丸刈り坊主さんのような被害に遭った人たちは相当傷つく。法務省にはよく考えていただきたかった」とも語った。
草間氏は「入れ墨が入って小指がない人が写ったポスターを法務省が公認するのは、“容認”しているように映るのでよくない」と指摘した上で、「あの発言は編集でカットする判断もあったはずだ。数字を狙いすぎたのではないかと感じる」とも述べた。
■被害者の傷と加害者の居場所の問題
Flags Niigata代表の後藤寛勝氏は、「居場所は誰にでも必要だ。加害者にもそれなりの理由があって、傷があって、居場所がなかったはずだ。悪事で名を馳せるよりも、こういう形でSNSで人気者になって次の道に進めることの方が重要だと思う。居場所としてあればいい」と語り、コンテンツそのものには賛成する立場を示した。
一方で後藤氏は「丸刈り坊主さんのように、心の傷を負わされた人たちが立ち直る際、邪魔するものがあってはいけない。加害者側の立ち直りのコンテンツがあるなら、その逆、被害者側のコンテンツもNetflixは制作すべきだ」と提言した。
丸刈り坊主さんは最後にこう語った。「今日はずっとアウェイになると思っていたが、寄り添ってくださる方のお話を聞いて、明るい気持ちで終われそうだ」。
(『ABEMA Prime』より)
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