注目の対局は雁木の出だしとなり、序盤は“雁木王”の異名を持つ深浦九段のペースで進んでいく。盤上は息つく暇もない激しい叩き合いに発展し、実況解説の村中秀史七段(45)も「作戦面、時間の使い方を含めて藤井竜王・名人を崖っぷちまで追い詰めていた。素晴らしい将棋でした」と唸るほど、ベテランの気迫あふれる指し回しが光っていた。解説の鈴木大介九段(52)も「個人的には深浦九段が押していたと思うが、7九金と引いたところが勝負の分かれ目」と、王者をギリギリまで追い詰めた激しい攻防を振り返っている。
しかし、ここからの逆襲が絶対王者たる所以だった。終盤の寄せ合いに入った瞬間、藤井竜王・名人が一瞬の切れ味を見せて抜け出す。鈴木九段が「それにしても、寄せに入ってからの藤井の6七銀成に感動した。あえて回り道をしたのが勉強になった。寄せはやっぱり絶品ですね」と感嘆する絶妙な手順で、100手で鮮やかに勝利を飾った。
“地球代表”としてファンに愛される深浦九段が敗れ、鈴木九段が「地球が真っ二つに割れてしまいましたが、いい将棋でした!」と最大限の賛辞を贈ると、ファンからは「えっ一気に傾いたよ?」「一瞬すぎるわw」「切れ味鋭い」「あざやかねー」「藤井強すぎだろw」「いいもんみせてもらいました」「割れちまったかー」「割れちゃったw」「でも、やっぱりフカーラ強いよな。聡太に、いつも作戦自体は刺さってる」と驚愕と歓喜のコメントが殺到した。鈴木九段が「藤井竜王・名人に勝つには少しの隙も許されないんですね」と総括したように、王者の隙のなさが際立った名局となった。
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