■「やったことある人にしか分からない」投げ銭を受け取る側の本音
投げ銭を“受ける側”として番組に出演したのは、5年間でリスナーから投じられた投げ銭の総額がおよそ10億円にのぼるという、新宿2丁目のゲイバーのママ・なーりーママ。配信と投げ銭文化については「自分の人生を切り売りしていって、ライブ配信で生物(なまもの)として、その時の感情や自分の立ち位置、人生を一緒に共有しているという感覚なんですけど、本当に投げたことある人とか本気で応援したことがある人じゃないと説明してもわかってくれない」「投げたから何かもらえるというわけでもない。その時間とか私との関係性をお金で買っていただいているという感じ」と表現した。
自身の配信の内容については「新宿2丁目でお店をやっていて、コロナ禍でお店に人が来られなくなった中で配信を始めた。くっちゃべっているだけ」としながらも、「何者でもないので何者かになりたいと思ってライバーになった。ライブをやることによってちょっとずつ露出が増えたり、有名な人とコラボできたりして、私がちょっとずつ夢になっていく。その夢を一緒に(視聴者と)共有しているという感覚がある」と説明する。
投げ銭を“煽る”ようなことはしたかと問われると、なーりーママは「してます」と即答。「新宿2丁目という名前を使ってやっているので、オネエタレントの真似をしてツンデレキャラをやってみたり、ツンツンしてみたりというのを一つのエンタメとしてやっている。それを煽るといえば煽りになってしまうけれど、それも含めて楽しんで選んでくださっている方もいる。そこで一つのコンテンツとしてエンタメが生まれているという事実があるから投げ銭が飛んでいると思う」と語った。
益田氏はこうした構造について、「“詐欺にならない言葉”をみんなが知っているということ。ライバーがその抜け目を狙って煽るから、結局自己責任論になってしまう」と指摘した。これを受け、リディラバ代表の安部敏樹氏は「規制しないと、うまくやればいっぱい金を出すという人にだけターゲティングしていくことになり、遺伝子的に、あるいは環境的に寂しくてお金をどうしても使ってしまうような人たち向けのサービスにどんどん進化していく」と懸念を示した。さらに衆議院議員の門ひろこ氏もそうした状況に対して「歯止めがない」のが現状だと指摘した。
ラッパーの呂布カルマは「好きなことにはまってお金を使ったというだけの話」とした上で、投げ銭をしている人すべてが問題を抱えているわけではないと指摘。「例えば水商売や飲み屋にはまるのと、根本的な構造は変わらないのでは」と述べ、投げ銭だけを特殊な問題として捉えることに疑問を呈した。
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