■「人類が初めて遭遇した依存行為」――ルールメイキングはどうあるべきか
益田氏は投げ銭について「人類が初めて遭遇した行為であり、おそらく依存を生むものだと思う。ただ、どう規制したらいいかが国内外でまだわかっていない」と現状を分析。「依存症というのは全員がなるものではないが、なる人が一定数いて、社会秩序を壊し得るほど強力なものだ。遺伝子的にハマりやすい人がいて、本人の意思が弱いということではない。ギャンブルがそうであるように、投げ銭についても同様のことが起きているのではないか」と私見を述べた。
現在、YouTubeやTikTokなどではプラットフォーム側の自己規制として上限額などの仕組みがすでに存在している。安部氏は「公的な規制と自主規制の両面があるが、業界として行き過ぎる前に自主規制するというのがスタンダードになると思う。大きなプラットフォームはそれほど多くないので、金額を大幅に制限すれば、毎月何百万円もつぎ込むという状況には構造的につながりにくくなるのではないか」と提言する。
門氏は政治的観点から「そもそもどういう主体にお金が行っているのかが不透明で、反社会勢力への資金流入も懸念される。本人確認などの法的な枠組みが整っておらず、法規制が全く追いついていない。一定の自由を担保することも重要で、依存症対策だけで金額規制以上のことが政府にできるかは難しいが、何らかの政治的関与が必要になる場面はあると思う」と述べた。
なーりーママは受け取る側として「規制はした方がいい。人が不幸せになることを願って配信しているわけじゃないので、ある程度基準を決めた方がいいと思う」と語る。森さんも「応援する側は本人がコントロールすべきだと思うが、規制があればとんでもないところまで行ってしまう人は減るのではないか」と語った。
アレン様は「エンタメを発信する側に対価を感じてお金を払っていただくのがこの業界だと思うので、コンサートのようにきちんと対価に見合ったものを提供しているならありだと思う。ただ煽るという行為は規制した方がいい。恋愛に絡めた発言や『もっと』を促すような言葉を使わないといった文言規制はあっていいはず」と語った。益田氏も「プラットフォーム側も儲けるためにやっているのだろうが、人類が初めて遭遇したものだから、規制について考えることはとても大事なことだ」と述べ、それぞれがルールメイキングの重要性について強調していた。
(『ABEMA Prime』より)
この記事の画像一覧
