■「わがままに見えた息子が『優しい子』だったと腑に落ちた日」
アキさん(35)には、中学2年生になる息子がいる。小学5年生で不登校になった当時、目の前の息子よりも「周囲の目」を気にしてしまったと明かす。
「ママ友やご近所、自分の両親など、周囲の目がとにかく気になった。テレビやニュースで不登校が話題になると、『ひきこもり確実だよね』『将来大丈夫なの』という会話になる。世間の目を感じるのがすごくつらかった」とアキさんは振り返る。
息子は「お腹が痛い」「頭が痛い」とサインを出していたが、アキさんは「勉強が遅れる」「習い事の試合に出してもらえない」などと伝え、登校を促していた。「脅すことでしか動かし方を知らなかった。小5だった息子をどれだけ傷つけたのだろうと思う」。
しかしある時、息子への見方が変わった。「“わがまま”や“甘え”だと見てしまっていた。でもふとした時に『お母さん大丈夫?』と気遣ってくれて、そういえば息子は優しく、家族思いで、人に気を遣えるいい子だったと腑に落ちた日があった。そんな子を、自分の価値観で無理やり行かせて、うずくまって泣かせて、身体症状が出るほど追い詰めているのだと愕然とした」。そこからアキさんは、「行かなくていいよ」とようやく口にできたという。
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