■障害を会社に打ち明けるメリデメは?
自閉スペクトラム症(ASD)であることを会社に隠して働いているUKさんは、「転職活動の時に迷ったが伝えないことを選んだ。今はバレるのが怖い。普通の人間のように隠して仕事をしている状態だが、健常者側から見ると少しずれているところがある」と明かす。
具体的には、質問の返答を口にするまで「人の何倍も時間がかかる」特性がある。静かな場所で対面で話す分には問題ないが、雑音が多い環境で重要な情報を整理しながら返答しようとすると、さらに時間がかかってしまう。「前職の合宿時にパニックになり、意図せず障害が発覚、居場所を失って退職した。『バレたらこうなる』という恐怖が頭から離れない」と、過去の苦い経験を打ち明けた。
これに対し、ASDとADHD(注意欠陥・多動性障害)の診断結果を会社に伝え、福祉系の民間企業で障害者雇用枠として働いているワタルさんは、オープンにした理由をこう語る。「隠し通して働くのは無理だと思った。会社に迷惑をかけるし、自分自身もやっていけないという不安があったため、隠すという選択肢はなかった」。ワタルさんは、公表したことで合理的配慮を受けられ、現在は働きやすさを感じているという。「みんながどう思っているのか不安になることは多少あったが、大人の対応をされ、腫れ物に触るような態度をされることはなかった」と、公表によるメリットを語った。
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