取り締まり強化の「トー横」で進む分散、“アングラ化”、低年齢化“悪質な大人たち”がつけ入る隙

ABEMA Prime
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■分散化が招く犯罪リスク…「特殊詐欺」や「海外風俗」への巧妙な手口

トー横の若者が巻き込まれた事件
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 路上からの排除が進み、人目が届かない場所へ潜伏することで、若者たちが重大犯罪に巻き込まれる危険性は増している。ツマミ氏は、今年起きた19歳女性の誘拐事件を引き合いに出し、アングラ化の深刻な実態を明かした。

 「トー横でみんなと同じように飲み食いして楽しんでいる一人だったが、海外風俗的なものに誘われて行ってみたら、現場で特殊詐欺だったというケースだった。彼女はカンボジアやマレーシアの拠点から9カ月後に逃げ出して保護されたが、他にも知人のトー横住民が、現在も海外で特殊詐欺をやっている例がある。たまに行く分には楽しい場所だが、少し足を踏み外すと深刻な事件に巻き込まれてしまう」。

 歌舞伎町で若者支援を行う「日本駆け込み寺」常勤スタッフの清水葵氏は、悪質な大人が若者の悩みにつけ込む手口について語った。

 「最初は優しく近づいてくることが多い。歌舞伎町に来ている子たちの背景には家庭内暴力や孤立などがあり、『大人に言っても意味がない』という前提がある。そこに『どうしたの』と優しくアプローチされると、自分の心の穴を埋めてくれる人だと思ってしまう。お金が必要だからと目先の話に走り、パスポートの取り方なども優しく教えられて、スムーズに海外へ行かされてしまうケースがある」。

 また清水氏は、トー横キッズの低年齢化についても触れ「最近になって11歳の子が駆け込み寺に来た。10代前半の子たちがどんどん流れてくる。防犯ブザー代わりにスマートフォンを親が持たせると、子どもはSNSでみんなとつながり始める。孤独を感じて『家出』と検索すると、それに付随して『歌舞伎町』が出てくる。1回見てしまうと、歌舞伎町で楽しそうにしている動画がたくさん出てきてしまう」と危機感を示した。

 こうした現状に対し、コイキさんは「自分の芯をあまり持っていない人が多いので、そこにつけ込む悪い大人がいるのは事実だ」と認め、みぃさんも「全員いい人だと思ったら、実は怖い人だった経験もあるので、初対面の人は男の子でも女の子でも一度警戒してしまう」と、現場での警戒心を口にした。

 悪意のある大人の存在や治安悪化に対し、EXIT兼近大樹は、当事者同士で居場所を守ることの難しさを指摘した。

 「本来であれば自分たちの楽しい居場所なのだから、子どもたち同士で『そういう犯罪はやめよう、私たちの楽しい場所がなくなるから』とお互いで繋がっていけば排除できるはずだ。ただ、悪いことと良いことの線引きが1人ひとり違い、悪い大人についていってしまうことで、居場所自体が世間から悪いものとして見られてなくなっていく」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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