■「悪い大人を排除するのではなく濃度を下げる」現実的アプローチ
悪質な大人が街から消えない現実に対し、具体的な解決策として「悪意の濃度を下げる」というアプローチが提示された。歌舞伎町の現場を取材し、若者たちと交流を続けるライターのツマミ具依氏は、次のように提案した。
「歌舞伎町において、悪い大人を完全に排除するのは非常に難しい場所だ。だから解決策の一つは、いかに普通の大人を入れて全体の濃度を下げるかだと考えている。私自身も無害な大人として友達のようなスタンスで関わり、必要に応じて適宜支援団体につないだり、役所の手続きを手伝ったりといった活動をしている。そうした普通の関わり方をする大人が少しでも増えればいい」。
この提案に対し、EXIT・兼近大樹も深い理解を示し、次のように同調した。
「本当にその通りだと思う。黒に近いものに対し、少しずつ白いもの(普通の大人)を入れていくことでグレーにしていく。そのグレーをどれだけ過ごしやすい環境にできるかが重要だ。歌舞伎町はまさにそうした場所なのだと思う」。
■地域社会の目が失われた時代における新たな安全網
