「普通なら後手が崩壊していてもおかしくない」伊藤匠王座が驚異のバランス力を発揮 広瀬章人九段との開幕局は互角のまま夜戦へ突入!/将棋・王座戦

将棋
【写真・画像】 1枚目
【映像】伊藤王座と広瀬九段が注文した夕食メニュー

 将棋の第74期王座戦五番勝負第1局が9月2日、神奈川県秦野市の「元湯 屋」で行われ、伊藤匠王座(叡王、23)と挑戦者の広瀬章人九段(39)が午後5時の夕食休憩を迎えた。両者一歩も譲らぬ激しい攻防が続き、勝負は互角のまま緊迫の夜戦へと突入する。

【映像】伊藤王座と広瀬九段が注文した夕食メニュー

 本局は振り駒の結果、広瀬九段の先手番でスタート。戦型は注目の「相掛かり」となり、広瀬九段が用意した作戦へと誘導して早々に駒がぶつかる展開となった。この激しい出だしに対し、後手の伊藤王座は早い段階で2時間以上もの持ち時間を投入して深く読みを入れる展開が続いた。

 昼食休憩明けには早くも終盤戦へ突入する変化も見込まれていたが、盤上では息の詰まるような激しいラリーが繰り広げられている。互いに驚異的なバランス力を発揮して形勢は全くの不明となっており、ABEMAに搭載されている「SHOGI AI」の評価値も依然として互角の数字を表示し続けている。

 ABEMAの中継で解説を務める飯島栄治八段(46)は、進行中の難解な盤面について「伊藤王座がさすがの対応で持ち玉がすごい。相手が作戦を立ててきても対応できる」と若き王者の懐の深さを絶賛。「相掛かりは伊藤王座の得意戦法だが、先手と後手では指し方が全然違う。普通の棋士だったら後手が崩壊していてもおかしくない」と語り、広瀬九段の猛攻を受け止めながら崩れない伊藤王座の対応力の高さを強調した。

 両者はこの後の夕食休憩を終え、いよいよシリーズのゆくえを左右する白熱の夜戦へと向かっていく。持ち時間は各5時間。

伊藤王座、広瀬九段が注文した夕食メニュー
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