警視庁で3000人不足…110番通報→到着時間が1.3倍に 警察の“人手不足”がはらむジレンマ「やめさせないことが最重要になってしまっている」

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■「やめさせないことが最重要」厳しい現実

警視庁は深刻な人材難に
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 人手不足の深刻化は、警察学校のあり方にも影響を与えている。高野氏は「私が警察官になった2000年代は、不適格な者を排除するのが学校だという意識だったが、今はやめさせちゃいけないので、とりあえず現場に出てからオンザジョブ(先輩や上司が実際の仕事を通じて後輩や部下を指導すること)でやってもらおうぐらいな感じになっている。とにかくやめさせないことが最重要になってしまっている」と明かす。

 安齋氏は「私の時代がおそらく最後の“怒鳴られ世代”だと思う。次の代からは怒鳴る場面がめっちゃ減っていて、なるべく怒鳴らず論理的に説明しようという風潮がすでにでき始めていた。私の時はまだ怒鳴られて引きずり出されてTシャツがビリビリにされるようなことが残っていた」と語る。

 このことについて高野氏は、「ヤクザに怒鳴られた時に怖くならないように耐えるというのも警察学校の役割だった」と認めながらも、「今は警視庁がパワハラに対して10年以上前からものすごく敏感になっていて、録音されたらどんな偉い人でも飛んでいく。逆に怖くて指導ができないという、民間(企業)でもあるような状況になっており、訓練の質の確保の面で問題も出てきている」と述べる。

 理不尽な訓練の意義については出演者間で議論が交わされた。歌舞伎町ゲイバー「CRAZE」店員・カマたく氏は「理不尽な人を相手にする仕事だから、理不尽に耐える訓練は絶対必要。ただ、『これは訓練だ』と教官から言われた上で理不尽に怒られるのか、何も言われずに怒られるのかでは大きな差がある」と指摘する。高野氏は「入学時に教官から『理不尽なことも含めてすべて訓練だ』と言われた上で厳しい訓練を受けていたので、現場で死なないように、仲間を殺さないように、富を守れるようにという腹落ちはできていた」と振り返った。

 一方、訓練を優しくしすぎることへの懸念も示された。安齋氏は「犯罪者の剣幕に負けてしまう警察官が増えてしまうと、治安には必ず一定の影響が出てくる」と述べる。番組では、凶悪化する犯罪に対応するため、「本気で殺す気で来た人を演じて襲いかかる訓練」といったリアリティを重視した取り組みも紹介された。

■「警察が変わっている」という認知を広げる必要性
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