将棋日本シリーズJTプロ公式戦は9月5日、広島市の「広島サンプラザホール」で2回戦第3局が行われ、永瀬拓矢九段(34)が石田直裕六段を129手で破り、準決勝進出を決めた。
注目の対局は、振り駒の結果、永瀬九段の先手番に決まった。戦型は角換わり腰掛け銀の出だしとなり、序盤は石田六段の用意の作戦かと見られたが、永瀬九段は冷静に対応する。右玉に構えて勢いよく攻め込む姿勢を魅せる石田六段に対し、永瀬九段は堅く囲って相手の攻めに備え、盤石の穴熊を完成させた。
中盤以降、永瀬九段に攻めのターンが巡ってくると、一気に主導権を奪ってリードを拡大していく。しかし、終盤に突入すると局面は互いにスピード重視の激戦へと発展した。目まぐるしく攻守が入れ替わる中、永瀬九段がこのまま押し切るかと思われたところで、局面は再び混沌状態に。石田六段も必死に迫る粘り強さを見せたが、最後は永瀬九段が後手玉を的確に仕留め、二転三転の大熱戦を制した。
永瀬九段、石田六段の終局後コメント




