麻雀の研究にもAIが欠かせないことはもはや常識になりつつある。将棋&麻雀の“二刀流プロ”として活躍するBEAST X・鈴木大介(連盟)も「麻雀界でもAIを信用している打ち手は増えてきている」と明かす。自身も日々、麻雀AIと向き合い自己を鍛錬する。「ここでサボってしまうと、必ず淘汰される」。長きにわたり、勝負の世界と向き合い続ける鈴木大介の言葉から得るものは大きい。
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―個人としては29位(▲159.3ポイント)。チームは初のファイナルシリーズに進出した。昨期の振り返りを。
とても良いシーズンだったと思います。個人的には、レギュラーシーズンで苦しみましたが、チームとしては良かったですし、2年間負け続けていたので、チームの勝つ雰囲気が作れたという意味では、次年度に繋がるという意味でも、とても良かったと考えています。
―チームが勝っている状況は、メンタル的なもので違いを感じたか。
見える景色が全然違いました。個人的に負けていたので、マイナス思考のところもあったんですけど、チームが勝っていたので、そういうのが軽減されました。
自身は子どもの時から将棋で戦っていましたが、やっぱり負け続けていると負け癖がついてしまいます。その逆もあって、勝っていると「また勝てるのかな」という気持ちが生まれてくる。他のチームから見ても、ビーストの見え方が変わっていることをひしひしと感じました。そういった意味ですごく良い方に転がっていると思います。
中田花奈さん(連盟)も2年間、ずっとシーズンで苦しんでいたのが急にプラスに転じたことで、見ている方からも同業者からも評価が変わったと思います。その分、自分の評価が下がってしまったので残念です。これは冗談ですけど(笑)。
―とはいえ、セミファイナルシリーズでは結果を出した。潮目が変わった感覚はあったのか。
特にはなかったですけど、チーム全体では、他の3人がプラスでしたし、自分を応援してくれるような雰囲気もあったので、勝ちたいなと思っていました。自分自身がプラスを取ることによって、チームの雰囲気も自分の気持ちも上向きになりました。たまたまですけど、結果が出て良かったと思います。
―下石戟さん(協会)、東城りおさん(連盟)が新たに加わったことで、控え室の会話は変化したのか。
特には変わっていなくて、素直に言いたいことは言う間柄です。自分の手組みがやや一般的じゃないと考える転機にもなりました。それは下石さんが入ったことが大きいと思います。
東城さんが麻雀AI「NAGA」の見方も教えてくれたので、それは今でもたまに見ていますし、使っています。今まで一切AIに触っていなかったので。全部をそっちに振り切っているわけではないですが、そこの意識は変わりました。
―麻雀AIを使ってみて、どう感じているか。
まだまだだとは思うんですけど、参考になる部分は結構あります。10見たら2〜3は「なるほど」と思う。勉強にはなります。
―Mリーグというチーム戦で、初めてファイナルの舞台を踏んでどうだったのか。
やっぱりチーム全体が盛り上がっていて「優勝できるんじゃないか」と、選手のみんなが思っていたことは大きかったですね。現に2〜3回優勝に近づいたというか、首位に立ったりした時もあったので、景色が違いました。ファイナルで絶好調だった勝又健志さん(EX風林火山)さえいなければ、でしたかね(笑)。
―ファイナルの緊張感は独特か。
独特だと思います。自分ももう少し若かったらもっと緊張していたでしょうけど、もう年齢的に鈍感にもなってきていますし、経験も将棋の部分を含めたら他の選手と比べてあるので「やってやるぞ」という気持ちが強かったです。楽しみでしかなかったし、出たいという気持ちも強かったです。
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