■解約急増の背景——「保険という幻想が少しずつ剥がれてきた」
ファイナンシャルプランナーの黒田尚子氏は、解約急増の背景について「物価高や円安で節約意識がこれまで以上に切実になっている。保険料は固定費なので、そこにメスが入った。また若い人を中心にNISAへの関心が高まり、保険で積み立てていた部分を解約して運用に回す人が増えているのではないか」と分析する。
一方、経済ジャーナリストの荻原博子氏は「保険という幻想が少しずつ剥がれてきて、皆さん合理的になってきた。特に若い方はそうだ」と語る。荻原氏によれば、民間保険の本質は「健康保険でまかなえないところをまかなえばいいだけ」であり、貯蓄型保険の予定利率も近年は0.3〜0.5%程度で「何の貯金にもなっていない」という。さらに「保険は数字の世界で、死亡保険の保証内容はどの会社も同じ統計に基づいている。会社によって保険料が違うのは経費の差だ。担当者に頼むと高くなるが、ネットで自分で選べば安くできる。株の売買でもネット取引が主流になったように、保険も合理的に選ぶ人が増えている」とカラクリを明かす。
番組では生命保険の主なカテゴリーも整理された。黒田氏は「死亡保障(終身保険・定期保険)、老後資金のための個人年金、子どもの教育資金のための学資保険、死亡時も満期時も保険金が受け取れる養老保険。そして近年増加している医療保険・がん保険・介護保険」と説明する。ただし各社の商品名はさまざまで、出演者からは、自分がどのカテゴリーの保険に入っているのか分からないという声も上がった。
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