■「入るところからスタートがもうやばい」必要なものだけを選ぶ発想へ
議論を通じて浮かび上がったのは、「保険は入って当たり前」という前提そのものを見直すべきという視点だ。ライターのヨッピー氏は「保険は生活が破綻したり人生がめちゃくちゃになったりするのを防ぐためのものだ。がんになって月5万円生活が苦しいというレベルなら入らなくてもいいのではないか。自分が死んだ後に家族が路頭に迷わないために生命保険には入っているが、それ以外の余剰資金は保険よりNISAに入れた方がいいと思っている」と語った。またギャルタレントのあおちゃんぺは「入院して保険が下りるはずだったのに、申請がだるくてそのままにしてしまった。保険に関心がなく入っているだけの人は、結局申請しないから意味がないのかもしれない」と自らの経験を打ち明けた。
こうした議論を踏まえ、黒田氏は「保険不要派と保険あり派の二択になっているのはナンセンスだ。私も不要な保険は不要だと思っている。問題は何が不要かを見極められないことと、保険不要論で保険商品そのものが不要だと勘違いする人が増えること」「投資は価格変動があるリスク商品で、いつ病気になるかわからない。リスクのあるものにリスクをぶつけることがリスクであり、NISAをやるなということではなく、保険も投資も貯蓄もバランスが大事だ」と強調する。
荻原氏も「世界では必要な額だけ、必要なものだけに入る習慣がついており、日本のように毎月2万・3万円払うというケースは少ない。日本が保険好きになった背景には、戦後、未亡人の女性たちが生命保険の販売で生計を立てたという歴史的経緯もある。と説明。その上で、「自分に何が必要なのかをきちんと見極め、必要なら入る、必要でなければ入らないという判断をした方がよい」と述べた。
黒田氏は「まず公的保障でどこまでカバーされるかを確認することが第一歩だ。高額療養費制度で自分の1ヶ月の自己負担上限額がいくらなのかを把握することが大事だ」と提言。保険・投資・貯蓄をバランスよく組み合わせる必要性も強調した。公的保障や貯蓄、家族構成などを踏まえ、自分に必要な保障を見極めることの重要性が、議論を通じて浮かび上がった。
(『ABEMA Prime』より)
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