将棋の「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負」第6局は9月9日、神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で2日目の対局が行われ、高難度の中盤戦のまま12時30分からの昼食休憩に入った。
防衛と7連覇に王手をかけている後手の藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、24)が前日に封じた60手目は、本命視されていた強気の“攻めの銀打ち”。これに対し、カド番からの逆襲を狙う先手の伊藤匠二冠(叡王、王座、23)は盤を食い入るように見つめ、いきなり1時間41分の大長考に沈む重厚な立ち上がりとなった。
前日の1日目には、両者の残り持ち時間に一時約3時間もの大差がつく場面もあった。しかし、伊藤二冠がこの日の午前中からたっぷりと時間を投じて最善手を模索したことで、時間の差はほぼなくなっている。盤上は一手のミスが命取りとなる高難度の中盤戦が続いており、形勢は依然として互角と形勢は不明。息を呑むような激しい読み合いが展開されている。
この緊迫した局面について、ABEMAの中継で解説を務める屋敷伸之九段(54)は「あっという間に寄せ合いの可能性もあるだけに、一手ずつ長考が続きそう」と言及。少しのバランスの崩れから、一気に終盤の寄せ合いへと突入する危険性をはらんでいることを指摘した。
藤井王位がこのまま押し切って大記録とともにタイトル防衛を決めるか、伊藤二冠が意地を見せて最終・第7局へと持ち込むか。勝負のゆくえを大きく左右する、極限の午後戦がいよいよ幕を開ける。
藤井王位、伊藤二冠が注文した昼食メニュー




