南米チリで日本時間14日まで開催されたWRC第12戦で、トヨタ新進気鋭の2世ドライバーが驚異的な走りを見せた。父親の姿を彷彿させる豪快なダウンヒルに対し、放送席からも驚きの声があがった。
今季からトヨタ(TGR-WRT)のレギュラーシートを獲得したオリバー・ソルベルグ。開幕戦モンテカルロで鮮烈な優勝を飾ると、雪や泥が混在する厳しいコンディションでの圧倒的な速さに、多くのラリー関係者やファンが舌を巻いた。その後もソルベルグは何度も表彰台に立ち、今季ステージウィン数は全ドライバー中1位と目覚ましい活躍を続けている。
今季も残り3戦ということで、現在ドライバーズランキング3位のソルベルグは、ここで今季2勝目を狙うべく、競技初日から奮闘。2つのステージでベストタイムを記録し、見事、暫定1位につけていた。
チリのグラベル(未舗装路)ステージは砂利が多く滑りやすいが、先行するマシンが路面の掃除役になってくれるおかげで、走行順が後ろの方が有利。SS9が始まると、案の定、後から走るドライバーが次々にタイムを塗り替えていく展開となる。
しかし、ソルベルグはラリー1で最後の出走となったが、序盤はトップタイムに対してプラス表示が続いた。勝田貴元やヒョンデのティエリー・ヌービルがコースオフしてリタイアしている姿を見ているだけに、リスクを見極めて、タイヤに気を配りながら慎重に走っていたようだ。
終盤“下り最速”で一気に逆転
