手数、積極性、有効打…全ての局面で互角の展開から生まれた終盤の劇的なクロスカウンター。下から突き上げるアッパーよりも速く、鋭く炸裂した超コンパクトな左フックに魔裟斗が「アッパーにドンピシャで」と“ミリ差”の一撃を称賛。その瞬間、首が“ぐにゃり”と捻じれ、ストンと崩れ落ちるKO劇に「何だそのパンチ」「すげー軌道」などファンがざわついた。
9月12日に国立代々木競技場 第二体育館で開催された「K-1 WORLD MAX 2026」の第4試合はK-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ。王者・石田龍大(POWER OF DREAM)と大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)が激突。試合は3ラウンド1分25秒に大久保が左フックをアッパーに対するカウンターで打ち抜き石田を衝撃KO。階級を上げて挑んだ初のK-1タイトル戦で、K-1 WORLD GPフェザー級新王座に輝いた。
K-1グループ参戦後、またたく間にKrushフェザー級、K-1 WORLD GPフェザー級と駆け上がった石田は、2021年から負けなしの13連勝。対する大久保は、Krushフライ級王者から今年、階級を上げフェザー級に転向しK-1タイトル初挑戦となる。
1ラウンド、石田のプレッシャーに対して、大久保がカウンター狙い。互いに打たれたら打ち返すシーソーゲームが続く。ラウンド終盤には、石田の前進に大久保が合わせてアゴを捉える場面も見られたが、ほぼ互角でラウンドを終える。
2ラウンドは距離を取りながらパンチの応酬。石田が右ストレートを当てると、大久保は飛びヒザ。依然として石田の圧に対して大久保が打ち終わりを狙う展開が続く。両選手甲乙つけがたいイーブンの展開に、ABEMA解説・魔裟斗も「このラウンドもポイント付けるのが難しい」と緊張感ある接戦と指摘した。
最終3ラウンド、有効打ではないものの打ち終わりにパンチが当たりはじめた大久保に対し、石田はバックブローでテンポを変えた攻撃。さらにアッパーを効果的に見せてジャブぎみのストレートを当てる。流れを掴みかけたかに見えたラウンド中盤、大久保が左フックをカウンターで一閃。
石田が左アッパーで踏み込んだタイミングに合わせた強烈な左フック。「グシャッ」と乾いた音とともに、石田がストンと背後に崩れ落ちる。すぐに立ち上がるも中腰から、ガクッと再び落ちると続行不可と判断したレフェリーが石田を抱きかかえるように試合を止めた。
見事なカウンターKOで新王者に輝いた大久保琉唯


