「社会人になってもまだ早い」AI専門家が自分の子どもに“AIを一切使わせない”理由…「AIは脳を眠らせる」研究結果も 小学生へのAI活用はどうあるべき?

ABEMA Prime
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■「脳が眠る」——MITの研究が示したAI使用時の脳活動

AI時代でも「考えるプロセス」が重要
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 お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子氏は、AI頼みの教育が「子どもの脳を眠らせる」と警鐘を鳴らす。根拠として、MITの大学院生54名を対象にした研究を紹介した。生成AIを使ってエッセイを書かせたグループ、検索エンジンを使ったグループ、何も使わず手書きで書いたグループの3つに分けて比較したところ、最も多様で豊かな内容のエッセイを書いたのは手書きのグループだったという。その後のテストで自分が書いた内容の記憶得点が最も高かったのも、手書きのグループだった。

 内田氏は「生成AIを使って書いているときは、頭を使っていないリラックスしたときに出るアルファ波が脳全体に出ていた。手書きのグループは、脳の中でも文を構成する“ブローカ野”や、自分の書いた文を振り返る“ウェルニッケ野”、それから“前頭連合野”と呼ばれる部分がベータ波で活性化し、“脳フル回転”状態だった」と説明する。そのうえで「子どもが小さいうちにAI頼みの教育をすると、脳への打撃は最大になるだろうというのがこの研究の結論」と述べた。

 内田氏はまた、自身の子育て経験として、5歳10ヶ月の娘が柚子湯の中で「お花はどうして匂いを嗅げるの?」と聞いてきた際、すぐに答えを教えずに「どうしてなんだろうね」と返し、子ども自身に考えさせたエピソードを紹介した。「正解かどうかは別として、考えたことを褒め、認める。一緒に考える。考えるプロセスを大事にすることが重要」と語る。

 元経産省官僚の宇佐美典也氏は、AIへ向ける質問が雑でも高性能ゆえに答えを出してしまう点を問題視しつつ、「TikTokやYouTubeなどのショート動画を見るよりは、AIと会話している方がまだいい」と主張。小説家の室井佑月氏は、AIを使うようになって「夕飯のおかずも(AIに)聞くようになってすごくバカになった」と自身の体験を打ち明け、子どもへの使用には反対の立場を示した。MCの松陰寺太勇ぺこぱ)は、AIとディベートの準備をしていても「終わった後に何も残っていない」と実感を語る。

 子どもの教育へのAI活用についてさまざまな懸念が示されるなか、内田氏は最後に「頭は使えば使うほど良くなる。努力すればするほど思考力もついてくる。賢く使う、選択肢を与える、アイデアを可視化して比べてみる、相対的にものを考える。そういう力を小学生から大学生まで身につけていけるといい」と提言。森本氏も「大人が分からないことを一緒に調べ、どうやって話を広げていくかを見せてあげることで、子どもの質問力もついてくるのではないか」と語り、子どもと共に問い続ける姿勢の大切さを強調した。

(『ABEMA Prime』より)

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