「Tシャツ1枚9900円でも安い」日本製の衣料品“100枚に1枚”の時代に…純国産にこだわる作り手たちの苦悩「ものづくりは国防だ」

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■「1500円かかっているのに、売上1000円」

加々村征氏
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 秋田県大館市の自社工場で日本製Tシャツを手がけるZOOM代表・加々村征氏は、国産比率がここまで下がった要因について「理由は一つではないが、一番大きいのは洋服の単価が落ちたことだ」と語る。

 「1990年の1万円あたりの単価は約6200円だったが、2024〜25年では約3200円と、半分ぐらいの値段になっている。海外に生産が移り、安く作られ、単価が落ちたことで国内に仕事がなくなり、職人もいなくなり、技術が失われた結果が1.1%だ」と説明した。

 加々村氏の工場で作られるTシャツは、生地・編み・縫製すべてを日本国内で行う純国産で、価格は税込9900円。「正直、9900円でも安いと思っている。原材料費、人件費、会社が発展するための利益を入れてこの値段だが、それでも足りない」。

 さらに、単価低下の背景として「昔はアパレル側が上代を決めていた。例えば5900円で売り出すTシャツでも、縫製工場は『1000円で作ってね』と言われる。本当は1500円かかっているのに1000円しか売上が出ない。その積み重ねで、儲からずに今に至っている」と明かした。

■「作りたいときに作る手段がなくなる」職人と技術喪失への危機感
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