「Tシャツ1枚9900円でも安い」日本製の衣料品“100枚に1枚”の時代に…純国産にこだわる作り手たちの苦悩「ものづくりは国防だ」

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■「作りたいときに作る手段がなくなる」職人と技術喪失への危機感

笏本達宏氏
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 岸田文雄元総理も着用した日本製ネクタイを手がける笏本縫製代表・笏本達宏氏は、「京都で織られた西織の生地を用い、岡山県津山市の自社工場で職人が1本ずつ縫製している」と商品説明しつつ、価格設定(1本1万4300円)については「決まった状態で作るのではなく、『自分たちが思いを込めて、これだけのクオリティを出せる』という価格を積み上げて出した」と語る。

 日本製が激減した現状については「危機的な数字だが、現場にいる我々からすると『ここまで来たか』という感覚だ。海外に生産が出て単価が下がり、国内でなかなか受けられない状況が続いてきた結果、若い職人を育てることもできなくなり、作る力が失われた」と述べた。

 加々村氏はメイドインジャパンを守る意義について、こう強調する。「日本は資源がない国だ。昔から原料を仕入れ、手間と価値をかけて海外に売って大きくなった。そのものづくりがなくなり、全部が海外に依存すれば、ファストファッションでさえ高くなってしまうかもしれない。海外が決定権を持てば、今の安さではいけないかもしれない。作りたいときに作る手段がないとなれば、皆が考えているよりも悲惨なことが起きる」。

 笏本氏も「ものづくりは国の足腰だ。田舎の端っこから、ある意味で国防をやっているんだという気持ちで、ものづくりの火が消えないよう戦わなければならない」と語った。

■益若つばさが感じた“ものづくりの課題”
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