■中間選挙とはどんな選挙か――「大統領本人が出ていないのに、最初から赤点」
そもそも中間選挙とはどのような選挙なのか。現代アメリカ政治外交が専門の上智大学・前嶋和弘教授は「日本で言えば“衆参ダブル選挙”のようなもの。下院435議席すべてが改選され、上院は約3分の1が改選される。さらに50州のうち36州の知事選があり、市長や町長、場合によっては消防のトップや裁判官を決める州もある。ただし“大統領選挙”だけが行われない」と仕組みを解説する。
よく“大統領の中間テスト”と表現されるが、前嶋教授はこの言い方に疑問を呈する。「本人が出ていないのに、テストで本人が欠席なのだから最初から赤点なわけだ。大統領選の投票率は最近6割を超えているが、中間選挙は10ポイントほど下がる。その10ポイントは、大統領の応援団が行かない分だ」。つまり、大統領の支持者が投票に行きにくい構造になっているため、現政権与党が不利になりやすいという。
過去20回の中間選挙を見ると、うち18回は現職大統領の政党が議席を減らしている。前嶋教授は「第2次大戦後から、大統領の政党は下院で平均してマイナス26議席になる」と説明。議席状況についても「初めと比べて微妙に数字は変わっているが、下院では共和党220対民主党215とわずか5議席差。上院も共和党53対民主党系・無所属は47と6議席差しかない。下院はかなりひっくり返る可能性がかなり高い。上院は平均マイナス4議席なので、6議席差があることを考えると微妙だ」と前嶋教授は展望する。
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