■「普通に生活したい」当事者の悲痛な叫びと労働市場改革の壁
過酷な労働環境に置かれたゆかさとさんは、「一部の儲かっている人の生活のために、私たちが歯車として働いているのかと思ったら、やりきれない」と率直な思いを吐露した。また、とりさんは「(平日)フルタイムだけだと赤字になってしまうため、土日・祝日も働いている。ほとんど休みがなく、その中での転職活動も確実に無理な状態だ」と実情を明かした。現状の生活を維持するだけで精一杯であり、自発的に労働運動を起こす余裕すらない現実が浮き彫りとなった。
労働市場のあり方について、竹中氏は「正規と非正規の制度的な差別があってはいけない。同一労働・同一賃金を目指すべきだ」と主張しつつ、解決には「金銭解雇のルール」が必要だと説いた。「揉めたらお金で解決するルールがないのはOECDの中で日本と韓国だけだ。しかし、これを作ろうとすると『金でクビを切るのか』と叩かれ、政治のリーダーシップと民意が伴わず改革が進まない」と苦言を呈した。
EXITの兼近大樹は、「真面目にやってきたのに報われていない。教育も政策も失敗のど真ん中にさせられている人たちが、もっと自由な感じで契約できるようになればいい。全然時代と合っていない雇用が続いていると感じる」と指摘した。
■求められる「セーフティネット」と今後の支援のあり方
