■定期購読と市販のズレ…紙媒体終了の背景
『週刊ダイヤモンド』編集長・深澤献氏は、紙媒体の終了に至った背景について、「いきなり紙をやめるという話にしたわけではない」と前置きし、これまでの経緯を説明した。
「2007年から『ダイヤモンド・オンライン』を始め、2019年にデジタル有料サービス(サブスク)を設けた。そのあたりから、どうやらデジタルでもお金をもらえることが明らかになり、雑誌とデジタルの読者を一致させるようにしてきた。雑誌が市販(書店やコンビニなど)と定期購読の割合が半々くらいで推移していたが、だんだん市販が減った」。
それでも市販は競争相手との差が目に見えてわかるだけに、「ライバル誌がいると市販で勝負したくなり、大学やマンション管理、介護などピンポイントで読者の興味に刺さる特集をするようになる。すると、その号だけを買う人は増えるが、1年通して買ってくれている定期購読の人にとっては『この号は全然興味ない』という状態になっていた」と、雑誌作りにおけるジレンマを明かした。
その上で、「支えてくれているのは定期購読の読者ではないかと考え、一喜一憂するのではなく定期購読の読者を大事にしていきたいという方針を打ち出した。お金が取れるコンテンツは結局、産業や企業の深掘り記事だった。定期購読の読者は、サブスク読者とほぼイコール。デジタルで先に出したものを再編集して雑誌にする流れの方がわかりやすかった」と述べた。
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