■「紙」の存在価値と多様化する情報収集
一方で、現在も紙の発行を継続している他誌の編集トップらは、「紙」ならではの価値について独自の視点を示した。
『日経ビジネス』編集長・熊野信一郎氏は、「我々のターゲットは経営者やマネジメント層であるため、社長室にさりげなく置いてある、空港のラウンジに置いてある、あるいは職場で部署のみなさんで読むといった、物理的に存在する価値がある。金銭的価値に換算しづらいが、ブランドがあるということを認知していただいたり、我々が目指す世界観を知っていただくための価値を、デジタルやAIの時代だからこそもう少し考えるべきで、まだまだ役割はある」と主張した。
また、『週刊東洋経済』総編集長の山田俊浩氏は、「紙の良いところは、強制的にページをめくる時に、いろいろと見たこともないものが見られる点だ。最初から最後まで読むのではなく、書店でパッと見た時に気に入ったものがあれば買うことができる」と、一覧性と偶発的な出会いの重要性を指摘した。
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