「インスタント政党にインスタント政策」泉健太氏も入党見送り…分裂・再結集を繰り返すリベラルはなぜまとまれない? 「勝てるビジョン」が団結のカギ?

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■「社会民主主義が持続不可能になったから衰退している」

指摘されがちなリベラルの課題
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 リベラル勢力が支持を広げられていない背景について、政治学者で京都精華大准教授の白井氏は「日本のリベラルは事実上、“社会民主主義”の言い直し。今、社会民主主義という政治体制そのものが持続不可能になっているから衰退している」と自身の見方を示す。

 山下氏は別の角度から問題を整理する。リベラルが担ってきた価値について、「世の中にいろんな違う人がいたら社会はもっと楽しくなるかもしれない」といった価値の議論を担うものだったはずだと指摘し、「それが全部、みんなお金があればOKみたいな方向に寄ってしまったことの方が逆に問題」と述べる。白井氏が指摘した「弱者憑依」の問題とも重なるとして、「最近のリベラルは弱者、特に経済的な弱者を見過ぎた。経済的な貧しさ(を改善すること)はもちろん大事だが、それだけになってしまったのは違う」と話す。

 経済学者の柿埜真吾氏は、ニューヨーク市長選でゾーラン・マムダニ氏が当選した事例を引きながら、「住宅費や物価の高さを訴えながらも、規制改革という経済的自由の拡大も同時に掲げた。経済と人権は切り離されたものではない。財産権は一種の人権とつながっている。そうした夢のある政策提言ができるかどうかが、リベラルが復活するために必要なことだ」と述べる。また、「弱者を小さく集めてくくっていくだけでは全部マイノリティになってしまう。人間のアイデンティティは複数あり、ある面では強者でも別の面では弱者かもしれない。社会全体への夢のあるビジョンを出していかないと、経済の話に結局なってしまい、勝てない」とも語る。

■「勝ち筋がリアルに見えた時に団結できる」 ——幕末の“薩長”に学ぶ
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