■「永住権というゴールが失われかけている」
しかしながら佐々氏は、永住許可の厳格化に強い懸念を示す。「開発途上国では日本の人気は依然としてある。ただ、永住権という一つのゴールが失われかけることで、日本ブランドに陰りが出始めるのではないか」と語る。
「日本語は世界一難しいと言っても過言ではない。その分、日本に来てもらうためのメリットを作らないといけない。高卒者でも特定技能2号まで進めば、永住権につながることが、日本に来るメリットだった。それがなくなるのは日本経済を支えていく上で不安だ」と述べた。
その上で、外国人の受け入れで重要なのは、選考と来日前の教育だと強調する。「インドネシアで学校運営に携わっているが、正直カオスだ。『あいうえお』を『ぬいうえお』と間違えて教えている先生がいる。どんな外国人に来てもらうかは、日本に来る前に7〜8割決まる。来てから焦っても仕方がない」と、来日前の課題を挙げた。
さらに、「今回、永住許可申請の手数料が、1万円から20万円に上がった。1人あたり19万円の収入が入るなら、この金額を来日後だけでなく、日本人講師の派遣など来日前の環境整備に使ってほしい」と提言した。
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