振付をじっと止まって考える川尻、降りてくるYUMEKI
──お二人はどんな環境で振付を考えますか?『STREET WORLD FIGHTER : Directors' War』のディレクターたちは、それぞれカラフルで個性あふれるボックスの中で制作作業をしていますが……。
川尻: 僕は、振付を作るときは動かないんです。一旦椅子に座ってじっとして、頭の中で「どんな瞬間が欲しいかな?」と考えていく。考えがまとまったら実際に動いてみて、形にしていくことが多いですね。
YUMEKI: へえー! 僕は逆かもしれない。人によって全然違うと思うんですけど、僕は降りてくるんです。たとえば食事をしているとき、急に「ここはこういう振付だ」と、パッと降りてきたりするんですよね。なので、スタジオに篭るのは苦手です。
川尻: そうなんだ! じゃあ「やばい、全然降りてこない、締め切りに間に合わない……」ということはない?
YUMEKI: 全然あります(笑)。10分で制作が終わるときもあれば、10時間掛けても完成しない日もある。一度降りてきたら、スラスラと完成するんですけどね。
──面白いですね。では、おふたりが作品をディレクションするうえで大切にしていることは?
川尻: 僕は、その瞬間に頭に何を思い浮かべているかを相手に伝えるようにしています。例えばスローになるところだったら、宙を舞ってスローになるのか、水の中に落ちてスローになるのかで表現の仕方がだいぶ変わるじゃないですか。みんなが水の中のスローを想像していたら、本当に水の中を動いているように見えるんです。ダンスに慣れてくると技術的なことに意識が行きがちですが、そこではないところが何か1つ強かったら、いい振付に見えると思っています。
YUMEKI: なるほど、深い! 僕はグループの個性を生かしつつ、自分の色もちゃんと出せたらと思っていて。アーティストと会社の色を30%、一般の人を30%、自分の意見を30%の割合で調合するようなイメージでディレクションしています。自分が関わる現場のみんなが幸せになってほしいので、全員の中間地点を見つける努力をする。正解がないので、今も常に探し続けていますね。
川尻: へえー、めちゃくちゃ面白い!
自分の世界を広げていきたい

