アダルトコンテンツ×スマホで「少子化」進む? パートナーの魅力低くなる? 専門家たちと議論

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■手軽なデジタル刺激とパートナーの価値低下 

医学博士で富永ペインクリニック院長の富永喜代氏
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 「アダルトコンテンツが少子化の直接的な原因である」とする説に対しては、慎重な見方もある。議論の中でも、コンテンツの視聴頻度やスマホ普及と少子化を結び付ける論理には「飛躍があるのではないか」「人間関係の希薄化などデジタル社会全体の変化を、特定のコンテンツだけに帰結させるのはこじつけではないか」といった疑問の声が上がった。

 しかし一方で、専門家はコンテンツが脳や心理に与える影響と人間関係の変化について、段階的な経路が存在することを指摘する。医学博士で富永ペインクリニック院長の富永喜代氏は、動画を見ること自体が直接少子化を起こすわけではないと前置きした上で、デジタル社会における時間の使い方や快楽の得られ方に大きな変化が生じていると分析する。

 富永氏によれば、スマホでネットポルノを閲覧する行為は、画面をスクロールするだけのきわめて低いコストで、脳内にドーパミンを放出させる強力な刺激を得ることができるという。次々と新しい映像や魅力的なシチュエーションが現れる体験に脳が慣れてしまうと、生身の人間関係が持つコストやリスクが際立ってしまう。

 「生身のパートナーは常に新規性があるわけではなく、時には拒否されるリスクや対話・調整のストレスを伴う。一方、デジタルコンテンツは手軽で確実に自分好みの快楽を与えてくれるため、脳内で現実のパートナーの魅力を相対的に低く見積もってしまう現象が起きる。その結果、人と人との交流に割く時間そのものが減り、性行為の時間が減ることで、ひいては少子化につながる可能性がある」と富永氏は語った。

 プロデューサーの若新雄純氏も、現代のデジタル空間が持つレコメンド機能の巧妙さに着目する。

 スマホのアルゴリズムがユーザーの好む特定のシチュエーションや刺激を絶えず学習し供給し続ける点に触れ、その結果、個人の好みが高度に偏向化していくと分析。生身の女性は自分だけの都合に合わせてくれないため、コミュニケーション自体を煩わしいと感じて現実の交際から遠ざかる人が増えるのではないかと指摘した。

■当事者が語る依存の泥沼と、現実の“現場”が持つ本来の魅力
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