政治家から官僚への“お願い”は「日常的」元官僚が明かす予算編成の舞台裏 簗農水大臣の“生みの親”も指摘「官僚にとって渡りに船。議員に貸しを作っている」

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■「官僚は絶対に口にしない。政治家も本当は言っちゃいけないこと」

「支援しない自治体」予算カット?
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 簗大臣が初出馬した時から支え、自ら「生みの親」と称する元大田原市長の千保一夫氏は、今回の問題について「プラスな面での積極的な顔の利かせ方、マイナス面の『減額しろ』というやり方、普通に両方あるもの。ただし官僚は絶対に言わないし、政治家も本当は言っちゃいけないこと」と語る。

 千保氏自身も現職市長時代に、ある政治家を支持したことで、下水道事業でマイナスの働きかけを受けた経験があるとし、「あなたを支持しているおかげで、大田原市はこういう不利益を被ったから、政治的に解決してくれと言った」と訴え、自身が支持していた政治家に対応してもらい、問題が解決したことがあると述べた。

 一方で、今回の簗大臣の発言については「政治家になる人は、最初は有権者がみんな神様、お客様。だから『自分を奉仕者として使ってくれ』とお願いをして、頭を下げる。ただ、だんだん当選して経済的にも豊かになり、地盤がある程度固まってくると、主客が逆転して、『俺を応援するのか、しないのか』となってくる。それは簗さんだけではなく、他の国会議員のみなさんにも申し上げたい。ただちょっと簗さんは、それが過ぎた。与党議員にしかできないことだからこそ、権力があるなら責任も大きいという自覚を持つべき」と述べた。

 政治アナリストの渡瀬裕哉氏は、実際に予算が減額されたとしても、簗大臣が減額を働きかけたかどうかは分からないと指摘する。「予算が減っているのを見てから『俺が減らした』と言っている、はったりの可能性も十分ある。(問題の発言は)地元の税金で食っているような土建業者を集めたところで言っているので、そういう人たちに対しては、言っても全然おかしくない。政治家として、地元有権者にそういうグリップを効かせるために言う人もいる」。

 ジャーナリストの岩田明子氏は、「今まで数々の大臣の首が飛んだところを見てきたが、一度出した言葉は引っ込まない。今回は予算に関わる発言で恫喝とも受け取られかねない内容で、増やすではなく減らしたことをあちこちで言っている。この言動をそのまま放置するかという問題は、今後予算委員会でフォーカスが当たってくる」と述べ、重要法案の審議日程を見据えた対応の必要性を示唆した。

■“お願い”は当たり前?議員と官僚の関係とは
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