政治家から官僚への“お願い”は「日常的」元官僚が明かす予算編成の舞台裏 簗農水大臣の“生みの親”も指摘「官僚にとって渡りに船。議員に貸しを作っている」

ABEMA Prime
(4/4) 記事の先頭へ戻る

■構造的問題の解決がない限り「同じことが繰り返される」

地元に利益誘導は当たり前?
拡大する

 渡瀬氏は今回の問題を、簗農水大臣個人の資質の問題としてではなく、税財政の構造問題として捉えるべきだと主張する。「一旦、国に税金を集めて、国会議員が地方に持ってきて予算が形成される。この構造がある限り、政治家が我田引水するのは普通の話。箇所付けはすべての政治家が中央省庁にお願いしていること」と述べ、「ここで簗大臣を辞任させてもクビにしても、次の人による利益誘導の話は必ず出てくる。同じ形でまた週刊誌に撃たれるだけ。この問題を生み出している、税金が国に集まって補助金が出るという仕組みの方を解決しないと意味がない」と語った。

 千保氏は選挙制度の問題も指摘する。「今、政治家にとって有権者を一生懸命くどいて選挙運動なんかやらなくていい。自分の政党の総裁や幹事長にだけ気を使っていれば大丈夫。小選挙区で支部長にしてもらえば自民党から他の者は出られないので、有権者が多少離反してもライバルは出てこない。だから政治家の活力がなくて、いつも自分の組織のトップにしか目がない」と述べた。

 今後の展開について、渡瀬氏は「簡単にクビにして次の人を入れて『はい、済みました』という方が問題だと思う。こういう問題を起こしてもポストにいれば、ずっと野党から叩かれる。高市さんもこの問題に対して適切な対処をしなければならない仕組みになる。ちゃんとした対応策を出させるために、ずっと置いておく必要性がある」と独自の見方を示した。千保氏は「大臣については総理大臣の任命権者がどう判断するか。議員についてはもう有権者に任せてもらって、次の選挙で有権者が判断するだけだ」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
 

この記事の画像一覧
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(5枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る