将棋の伊藤匠王座(叡王、24)に広瀬章人九段(39)が挑戦する第73期王座戦五番勝負第4局が10月14日、兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」で行われ、広瀬九段が94手で勝利を収めた。この結果、シリーズ成績は2勝2敗のタイとなり、タイトル防衛・奪取の行方は最終第5局へ持ち込まれることとなった。
先手の伊藤王座に対し、広瀬九段が相掛かりを志向した本局。着々と駒組みが進む中、広瀬九段は30分の考慮時間を投じて好位置に角を据えた。この角打ちに対し、先手の伊藤王座は70分を超える長考に沈み、盤上に緊張感が漂う中で昼食休憩を迎えた。
午後の対局再開後も、両者が持ち時間をしっかりと使って深い考慮を重ねる重厚な展開が続いた。広瀬九段が好位置の角を軸に積極的な攻め姿勢を構築するのに対し、伊藤王座も夕食休憩直前に歩を突き出す決断の一手を放ち、局面が大きな分岐点を迎える中で夕食休憩へと入った。
夕食休憩が明けると、局面が一気にほぐれて互いの構想がぶつかり合う激しい攻め合いへ突入。難解で際どい終盤戦となったが、広瀬九段が冷静な指し回しで押し切り、見事な勝利を収めた。
伊藤王座、広瀬九段の終局後のコメント




