勝利した広瀬九段は、「序盤から時間を使う展開になり、失敗したかなと思いながら指していた。どう勝負型に持ち込むかというところで、本譜は際どいながらそういう展開にはなったんですけど、勝ちかどうかは最後の最後までわからなくて非常に難しい将棋だった」とコメント。「最終局につなげられたということで本当に大きな一番になるが、自分なりに精一杯頑張って臨みたい」と運命の一戦を見据えた。
一方、伊藤王座は「途中からかなり激しい攻め合いになったが、最後ぴったり負けの順に入ってしまった。そこに気づくのがちょっと遅かったかなと感じている。 もう少し正確に指していればもう少し熱戦が続いていたかなと思うので、そういう将棋をお見せできなかったのはちょっと残念」と総括。「最終局ということで、次局は悔いの残らないようにしっかり集中して指せれば」と防衛をかけた次戦をにらんだ。
敗れた伊藤王座にとっては、藤井聡太王座(当時)からタイトルを奪取した前期に続き、2期連続でのフルセット決着となった。注目の最終第5局は10月27日、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で指される。常磐ホテルは、伊藤王座が前期王座戦第5局で王座奪取を決めたほか、2024年6月の第9期叡王戦第5局でもフルセットの最終局を制して初タイトルを獲得した非常に好相性の舞台。土壇場で追いつき反撃の勢いに乗る広瀬九段が奪取を果たすか、ゆかりの地で伊藤王座が踏みとどまり初防衛を決めるか。王座の栄冠をかけた最終決戦から目が離せない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





