「22年間お金儲けが正義の世界でやり切った」ゴールドマン・サックス出身、在日韓国人3世の公明党新代表・岡本三成氏が語る“政界再編の軸”と「財源に責任を持つ野党」への本気度

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■「たった一度の人生、世の中のために生きる時間を」

岡本新代表のこれまでの経歴
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 岡本氏が政治家を志した背景には、2つの原体験があるという。1つは海外での仕事を通じて感じた日本へのもどかしさだ。「日本のポテンシャルは本当に高いのに、日本国内だと自分の可能性を信じていない空気があり、もったいないなと思っていた」と語る。もう1つは、9.11アメリカ同時多発テロの体験だ。当時、世界貿易センタービルの近くにあったゴールドマン・サックス本社で勤務していた岡本氏は、「2機目の飛行機が自分の目の前で突っ込んで、倒壊した時に走って逃げた中の一人だった」と明かし、「生き残ったのが奇跡で、残りの人生は誰かの役に立ちたいと思った」と述べる。

 政治ジャーナリストの武田一顕氏は、「永田町の他の議員は、あのまま金融の世界にいれば何の苦労もせずに裕福に暮らせたのに、なぜ国会議員という因果な商売に移ったのかと言っている人が結構いる」と指摘。岡本氏はこれに対し、「22年間、資本主義のど真ん中でお金儲けが正義の世界でやり切った感はあった。ただ、議員に挑戦しないかという話をいただいた時に、たった一度の人生で、最後の10年・20年ぐらいは株主やクライアントのためだけではなく、世の中のために生きたという時間を持てるのは幸せなことじゃないかと思った」と、46歳で政治の世界に飛び込んだ当時の心境を振り返る。

 代表就任についても、「自分でなりたいと言ったことは1回もない」と語った。前代表の斉藤鉄夫氏から「君を推挙したい」と告げられたのは(党の中央幹事会の)数日前のことで、「私よりもこの人がいいんではないか」と別の人物の名前も挙げたが、その人物から「あなたがやるなら全力で協力する」と言われ、引き受けることを決断したという。斉藤氏が岡本氏を選んだ理由について、岡本氏は「政調会長として中道政治の政策を組み上げてきた中心にいたこと、発信力があること」などを挙げられたと説明する。さらに、自身は仲間が多いと語り、リーダーシップ観については、「一人で突っ走ってそれにみんなが従うのではなく、一人一人が大活躍できるフィールドを作るのがリーダーシップだと思っている」と述べる。

 在日韓国人3世であることを公表したタイミングについては、「聞かれたらいつ言ってもよかった。議員になって1回も聞かれたことがなかっただけ」と語り、代表就任の晩に行ったYouTubeライブで仲間から「ネット上でいろいろ言われていることを全部聞いていく」と告げられ、実際に受けた約10個の質問のうちの一つが国籍に関するものだったと明かした。

■「政界再編の軸」とは何か——激動の1年を経た公明党の立ち位置
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