■罪に見合う「償い」とは何か
一方、王氏は廃止を主張する。「犯人は人を殺し、残酷なことをする。しかし我々国家、法律、司法、政治の人間は、犯人と同じレベルのことをやらない。それを見せることで、よりよい社会を目指しているということを示す必要がある」と述べた。
さらに、「犯人を死刑にすることで、被害者は一時的な応報感情を満たされるかもしれないが、長期的にそれ以上何か得られるかというと疑問だ。死刑に頼りすぎず、むしろ被害者を精神的・経済的にサポートしていくことを考えるべきだ」と語った。
タレントの岸谷蘭丸は、「死刑をなくすのであれば、人が殺された場合、それに見合う罰とは何なのか。『見合う』の定義をどうするのか」と問いかけた。
これに高橋氏は「償うとは損害を填補すること。殺人で一番償ってほしいのは、死んだ息子や娘の命を返してくれということ。でもそれは不可能だからこそ、一番尊い命を奪ったのだから、あなたにとって一番尊い命を差し出すのがせめてもの償いだという発想だ」と応じた。
藤原氏は、死刑の代わりに過酷な労働を伴う長期の自由刑を科す案については、「過酷な労働を強いること自体が、憲法36条で禁じられた残虐な刑罰に当たる可能性もある」と指摘。
抑止力をめぐる議論については「抑止力をメインに据えると堂々巡りになる。被害者の思いをどうするか、統治機構として私的な報復に代わって国が適正手続きを持って判決・執行するという、社会契約の在り方として考えていかないと答えは出ない」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
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