■巨額利益を生んだ「ルネサス」は成功モデルか
個別では赤字が目立つ官民ファンドだが、全体で見ると7123億円の黒字となっている。しかしその内実は、産業革新機構(現INCJ)が半導体大手ルネサスエレクトロニクスの株式売却で得た1兆2500億円超とも言われる利益が支えている状態だ。
この現状について、元経済財政担当大臣の経済学者・竹中平蔵氏は、「ルネサスはラッキーで、エレクトロニクスのブームが来たことにかなり助けられた。やはり本当に金融のプロに目利きしてもらわないといけない」との見方を示した。
元経産官僚で政策アナリストの石川和男氏も、個別の赤字ファンドの責任を問う必要性を指摘する。「ルネサスが頑張ったから官民ファンドのトータルが黒字になっただけで、根本は赤字のところをどうするかという話だ。政策は縦割りであり、失敗したものはちゃんと責任を取る体制を作らなければいけない。物事は結果論であり、何年も赤字を出しているようなファンドは普通、廃業だ」。
■官民ファンドは儲けるべきか?「民業圧迫」と「政策目的」の境界線
