■官民ファンドは儲けるべきか?「民業圧迫」と「政策目的」の境界線
官民ファンドは利益を追求すべきか、それとも赤字でも政策目的を果たせば良しとするのか。この点でも議論が交わされた。
田中氏は、「株式会社である以上、一定の収益を稼ぐ必要がある。官民ファンドの収益に関するKPIは『損しなければいい』というのが目標だが、それではおかしい」と主張した。
これに対し、今枝氏は「官製ファンドなのだから、赤字を出して血税を無駄にしない範囲であれば、基本的にはそれでいいのではないか」と反論する。
一方、石川氏は「民間のファンドがこぞって出資しないところに限ってやるのだから、ファンドの利回りが高すぎるのはおかしい。利回りの基準をある程度決めてやらないと、高すぎると民業圧迫になるし、逆に低すぎてもダメだ。ファンドという以上は儲けがなければいけない」と指摘した。
ひろゆき氏は、投資対象の選定そのものに疑問を投げかける。「新幹線のような巨大なインフラを作るなど、民間ができないことをやるための投資ならいいが、民間があんまりやろうとしない微妙なところに政治的圧力などで投資させ、結果としてお金の垂れ流しになっている。コンテンツの目利きなど、東大卒の官僚にできるわけがない分野に関わってはいけない」。
■今後の官民ファンドはどうあるべきか
