■暴徒の便乗が政治に与える影響…極右政党に「追い風」の皮肉
こうした事態は、フランスの政治にどのような影響を与えているのか。
ひろゆき氏によると、過去のデモでは実際に「効果」が出ていたという。「街を壊してみんなが困るから、政府も仕方なく動くという面がある」と述べ、デモの結果として教員の増員を約束したり、燃料価格に関する増税を撤回したりしてきた経緯を説明する。
しかし、今回のように過激な人々が紛れ込んだことによる破壊活動は、社会の改善を求める若者や労働者の思いとは裏腹に、かえって極右政党を利する「逆効果」を生み出す可能性も指摘された。濱西教授が「極右政党『国民連合』のルペン氏などはこの状況を利用し、秩序を守るという形で攻撃を強めている。来年の大統領選挙にも影響してくるだろう」と分析すると、ひろゆき氏も「ルペン氏は『無作法な行動はさせるべきではない』と主張しており、支持率が上がっているようだ。本来の学生たちの思いよりも一部の暴動ばかりが問題視され、結果的に右派が強くなる流れになっている」と同調した。
本来の声をかき消されかねない状況だが、濱西教授はデモを行う若者たちの思いについて、「彼らは小学生の頃から主権者教育を受けている。たとえ結果がすぐに変わらなくても、仲間を集めて意思表示をし、自分たちの存在を示すこと自体に意味があると考えている」と語った。
(『ABEMA Prime』より)

