■安全資産の米国債すら値下がり?「逃げ場のない市場」が引き起こす恐怖
議論の焦点は、債務膨張に伴う「金利上昇」と金融危機のメカニズムへと移った。
小幡氏は市場の現状に強い危機感を露わにし、「金利が上がるということは、リスクが上がるかインフレになるかのどちらかだ。現在、一番安全だと思われる米国債の長期債ですら利回りが上がる、つまり値下がりするリスクがある。かつ、インフレ下では現金で持っていれば必ず負ける。資金を置いておく『セーフヘイブン(安全な避難場所)』が全くない状況だ。部分的なクラッシュが起きた際、みんなが逃げる場所がない。これが金融危機として一番怖いことだ」と警告した。
これに対し、ひろゆき氏が「日本経済に投資するより、何もしなくても5%の利回りがつく米国債の方が安全ではないか」と投げかけると、小幡氏は「問題なのは、アメリカがデフォルトしなくても、5%の利回りが7%になれば債券価格は下落するということだ。為替でドル安が来るリスクもある。安全な場所が今この瞬間ないのが一番怖い」と返した。
大槻氏もこのリスク認識に同意し、「セーフヘイブンがないというのはおっしゃる通りだ。世界的なショックはほぼアメリカ発であり、アメリカがやられてしまうと世界に波及する。どこかの大きなところが潰れたら、他の企業も影響を免れず、勝者だけが健全なまま残るシナリオはあり得ない。一旦は市場全体が相当落ちるだろう」と指摘した。
巨額資金が特定市場に吸い上げられる弊害について、佐々木氏は「金利が上がっていくと、途上国が融資を受けられなくなって債務危機に陥る可能性がある。大規模な企業倒産よりも、途上国が崩壊するクラッシュが起きる可能性もある」と懸念を示した。
(『ABEMA Prime』より)

